新日鉄のUS買収
日鉄のUSスチール買収に反対、全米鉄鋼労組と上院議員らが表明 12/19(火) 2:40配信 215 コメント215件 Bloomberg The United Steelworkers headquarters in Pittsburgh, Pennsylvania. Photographer: Justin Merriman/Bloomberg (ブルームバーグ): 全米鉄鋼労働組合(USW)は18日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収に反対を表明した。買収計画の入念な審査も米規制・監督当局に強く求める方針だ。 USWのデービッド・マッコール国際会長はインタビューで、「これではうまくいかないだろう。われわれは日本製鉄のことを知らない」と述べた。 同国際会長は発表資料で、この買収が労働者にとってプラスとなり、米国の国家安全保障上の利益にかなうかどうかUSWとして米当局に審査を求める意向を明らかにし、今回の買収合意には「USスチールをあまりに長く導いてきた欲深い近視眼的な姿勢が表れている」と主張した。 日本製鉄の森高弘副社長はインタビューで、規制・監督当局からの承認獲得に自信があると語った。USWはこれまで、外国企業によるUSスチール買収を支持せず、米同業のクリーブランド・クリフスが8月に公表した約72億5000万ドル(約1兆400億円)の買収提案だけを支持すると繰り返してきた。 関連記事 米議会でも少なくとも3人の上院議員が、外国企業によるUSスチール買収に反対する考えを示した。USスチールはペンシルベニア州ピッツバーグに本社を置く。 同州選出のボブ・ケーシー議員(民主)と、オハイオ州選出のシェロッド・ブラウン議員(同)が18日に表明した批判は、両州が重要な激戦州である点を考え合わせると、特に注目に値する。来年の選挙に向け、ブルーカラーからの一層の支持獲得を議員らは目指している。 ブラウン議員は「外国企業が突然舞い降りてきて、労組組合員の声を無視し、密室の協議で重要な米鉄鋼メーカーを買収するようなことがあってはならない」と声明を出した。 やはりペンシルベニア州選出のジョン・フェターマン議員(民主)も「買収阻止に向けできる限りの手を打つ」とX(旧ツイッター)に投稿した。 原題:USW Opposes US Steel-Nippon...